──目を覚ますと、見知らぬ部屋に……いや、「一度見たことのある部屋」に居た。
白いタイル張りの床に、生活感の無い「そこに置くために置かれた」家具の類。壁に掲げられたディスプレイには、相変わらずふざけた指示が表示されている。
「 を ないと出られない部屋」
未だぼんやりする意識を2,3度頭を振って叩き起こし、辺りを見回す。
ぐったりと横たわる私以外の11人と、共寝するように散らばった数枚の紙には、「1回目」には目にしなかった様々な「謎」が描かれていた。…大方、致命的な「判定ミス」に気が付いて慌てて再度「謎」を組み替えただけの同じ部屋に私たちを閉じ込めたのだろう。
「やりなおし」だ。
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